私の名前は千石
山吹短期大学の一年生。
4っつ下の弟は山吹中学三年の清純
そして私の彼氏は清純と同じ山吹中学三年の亜久津仁。

 

 

                               桜の季節にあなたと二人

 

 

 

出会いは簡単。

一年前の夏休みに清純が半ば無理矢理に家につれてきたのが始まり。

 

はじめはビックリした。

自分の弟に言うのもなんだが、
 女とくりゃあ見境なし。
 次から次へ声かけて、
 いつも違う女を連れて歩いてる
 女の敵、
 むしろ人類の敵だおまえは!(ちょっと言いすぎかしら?

そんな清純が男の子を連れてくるなんて…しかもかなりヤンキー?
話を聞くところによるとテニス部の友達だとか…

清純、あんたにもいたのね。男友達。

 

 

 

会ったばっかりの頃は「うわ、生ヤンキー!」とか思っちゃったけど、
それからちょくちょく、
やっぱり無理矢理だけど来るようになって
解ったことは

かなり真面目でやさしい性格だってこと。

口調も態度も悪く振る舞ってるのに、なぜか優しく感じる。

そして、突っ張ってるくせに頭がいい。
勉強ができる。

清純いわく
 授業はよくサボるのにテストはいつも10位以内にいるとか…
 ちょっと待って。
 山吹ってそんなにレベル低くないぞ?
 そんなんで10位以内…

 世の中には天才というのがいるらしい。

 

 

 

 

そして去年の冬にダメ元で、告白した。

もちろん私から。
彼が人に告白するところなんて想像できません。

 

何で好きになったんだろう?

変わったタイプだったからかな?

 

 

とにかく好きだった。

 

 

でも、ダメだと思っていた。
4っつも年は離れてるし、しかもあれ(清純)の姉だし。

 

でも、彼はあっさりOKをだした。

 

「俺も好きだし。」

 

そこまで言ってくれた
少し赤く染めた頬が可愛かった
すごく驚いた
そしてすごく嬉しかった


 

 

 

 

そして付き合いだして三ヵ月。

春になって桜は満開

私はこのピンクい季節が大好きだ。

 

木々に咲き誇っている桜も
散って宙を舞う桜もすっごく綺麗だ。

 

そしてそんな桜の木下にあるベンチに彼の姿を見つける

約束の時間の5分前には彼は絶対来ている。

だから私も5分前には来るようにしてるんだけど、今日は少し遅かったらしい。

 

「亜久津君!」

そう呼んで駆け寄る
彼も私に気付いて少しだけ笑顔を見せる

 

「ごめんね、待たせちゃったみたいで。」

「別に待ってねえ」
そっけない返事だがそれでいて優しい

 

「ありがと。」

私が笑うと

「馬鹿か?」

そう言ってそっぽを向く。
それはどういたしましての意味。

わかりにくい表現

でも、少しづつそれが解っていくのが好き

 

以外にも甘いものが好きで

モンブランが好物。

それに気付かれないように隠してたりする所

それでもモンブランを目の前にすると表情が変わるところ

いくら悪ぶっても、大人ぶっても
良い子なのは隠せてなくて、やっぱり中学生には変わりない。

少し幼く見える彼も

少しづつ

 

彼を知っていくのが楽しかった。

 

 

 

 

「桜、綺麗だね。」

「ああ。」

今日は4月2日

「おめでと。」

「あ?」

今日は彼の誕生日

 

 

「お誕生日おめでと。」

言ったとたん真っ赤になった。

 

 

「な、何で知ってやがんだ!?」

「んーうちの馬鹿が言ってた。」

「あの野郎…」

そう眉間にしわよせて恐い顔してる彼に
私は顔を覗き込んで
頬笑む

 

「もうすぐ高校生だね。」

「おめでとう。」

そう言ってベンチに座っている彼にキスをした。

苦いタバコの薫り
少しだけ切ない薫り

「高校生はタバコすっちゃダメなんだよ?」

「うるせえ。」
聞き飽きた。と彼はそっぽを向いた

でもね、知ってるんだよ。
私が言いだしてから
少しづつタバコの量減らしてるの。

 

 

「今日はお家行こ?」

「どっちの?」

「んー清純に邪魔されたくなかったら亜久津くんの家。」

「じゃあ、俺んちだな。」

 

そういって私達は手をつないで歩いた。

 

 

 

「帰りにモンブラン買ってこうね。」

「ん。」

 

桜並木の中を

 

「それで、一つのモンブランにろうそく16本たてるの。」

「馬鹿。それじゃあつぶれるじゃねえか!」

そう言って苦笑する彼
あははと笑う私。

 

 

目に映る桜吹雪の綺麗なピンク

 

 

 

 

 

そして私達は亜久津くんの家に行って

帰り道で買ったモンブランにろうそく16本たてて、

火を吹き消した後のくちゃくちゃになったモンブランを見て

二人で笑って

 

それと、もう一つのモンブランを
二人で食べた。

 

 

 

「おいしかったね。」

そう笑うと微笑みが返ってきた

 

 

 

呼ばれて振り向くとキスされた。
今度はモンブランの甘いキスだった。

 

 

 

「ありがと、愛してる。。」

 

 

 

 

普段言われないのでドキッとした。

 

 

「亜久津くんずるい。」

 

 

 

今日の彼はいつもより大人びて見えて

かっこよくて

愛しかった。

 

 

 

 

 

私達はもう一回キスをした。

 

「愛してるよ。」

 

 


* あとがき *

はい、お疲れさまです
今回はですね、BBSにカキコしてくれているライアさんが、
なぁ〜に『あっくんの甘甘』とリクエストしたそうで。
私は何にも言われてないんですが、あっくん書いてみたいなぁと前から思っておりましたので、
呼ばれてもないのに書かせていただきました☆(あは
でも、キヨの姉、しかも短大生、4っつも年上で、何とも無理矢理な設定な挙げ句の果て
に最初からほとんど回想で読みにくくって申し訳ないっす。
しかも季節合ってない
ってかこれ甘甘か?
最後の方は甘めな感じというわけで許してください。お願いします。
もうちょっと甘くなる予定だったんだけどなぁ。
ではではこの辺で、失礼します。

2004,8,17