夏と夜の花火と君と
「ね〜ぇ。航ちゃん。遊んで〜」
夏休みの部活後
煩い蝉の声が響く中
わたしは北村航のこぐ自転車の後ろにのり、やわらかい風を受けながら帰る途中。
「いつも遊んでんべ?」
いつものように、なまった言葉の返事が返ってきた
私は航の喋り方が好きだ。
なんか可愛くって。
「まあそうなんだけど…」
確かにいつも航の家に行ったり航が家にきたりして遊んでるけど…
そういうんじゃなくて、せっかく夏休みなんだし、こうパァッとね…
そう言って黙っていると
「んじゃ、来週の花火大会行ぐが?」
と、川の花火大会に誘ってくれた。
「うん、行く!」
私は急にその日が楽しみになってウキウキした。
「浴衣着てきてね。」
「めんどいべ?」
「いいじゃんvV」
そう言いながら、航のこぐ自転車はゆるい坂を風を切って進んでいった。
「。用意できたが?」
花火大会当日、航が私を迎えにきてくれた。
「うーん。今行くから!」
そう言って、どたどたと階段を下りた。
玄関を開けると、男物の浴衣を着た航が立っていて息をのんだ。
可愛い…
かっこいい!
綺麗!!
私がどうしても浴衣着てこいと言ったから、航は着てきてくれたのだ。
つい見とれてしまい、黙っていたら、
「、浴衣可愛いな。」
っと、私の浴衣姿を見て頬笑んだ。
「じゃ、行ぐが?」
「うん。…っと、ちょっと待って。」
そう言って航の後ろに回ってやわらかい髪を梳く。
ふわふわとした私の好きなそのくせっ毛を後ろで一つにまとめる
「おそろいね。」
と私は自分の髪を指して笑った。
航もやわらかく頬笑んだ。
川に着くと人がいっぱいで、私たちは、はぐれないようにと手をつないだ。
「見えるかなぁ?」
「橋のほうまで行がねえど見えねえがな?」
向こうをみると、橋の上は人がいっぱいで、橋までの道も、人がたくさんいた。
「まあ、ここでもきっと見えるんじゃない?」
「そっだな。じゃあ、ここで待つが。」
そう言って私たちはここで立ち止まった。
それから少し他愛無い話をしていたがお互い時計をこまめに見ていた。
「花火まだかな?」
「きっと、もうすぐだんべ」
そんなことを言いながら上ばかり見ていた。
『ひゅ〜 ドン』
という花火の音が遠くから響いたと同時くらいに夜の空を小さな花火が照らした。
少し遠くに見える花火は、まるで花柄のコースターのようで、それも味があり、なかなか綺麗だった。
「花火…可愛いね。」
「んだな…」
次々にあがる小さな花火を私たちは気に入り、その場でひたすら上を見上げた。
「来て良かったね。」
「んだ、また来ような。」
そう言った航の手を、返事の代わりに少し強く握り返した。
2004,7,22
* あとがき *
このお話は「妄想的みどりやまつり」に参加してたお話です。
もう期限が切れてるので、うちのHPにも載せてしまおうかと…(セコイ
北村航ちゃんが好きです。愛してます。
好きなものは書けない私ですが、このお話は1日、むしろ1時間で仕上げました(早
方言がメチャクチャで、書けていないのですが、愛だけはあるんですよ?
それではこの辺で失礼します。
2004,9,19