エヴィエヴィ合戦 〜ガッデーム!!〜
「うわぁ!」
あっれ?痛く、ない?っていうか何か浮上感・・・・。
「君・・・大丈夫?」
はい?君?
「おーい。起きてる?」
あ、身体が揺れてる〜。・・・・・・・揺れてる!?
「はいいいいい!?」
「うわっ【ビクッ】」
目をあげれば菊丸先輩のクリンとした目がドアップであってびっくりして飛び上がってしまった。
「うわぁ!ゴメンなさい!!って・・・きゃ!」
「おっと!あぶにゃい。大丈夫?」
しっかりと地に足が付いていなかったために、飛び上がったのと同時に階段からまた足を踏み外した。
「あ、ハイ。ホントすいません・・・・」
頭を下げた途端笑い声が耳の奥まで響いてきた。
「あっははは。面白いね、君」
「ああ、えーっと、何がですか?」
「ん〜っと。ドジなとことか?」
「英二、酷い事言っちゃダメでしょ。大丈夫だった?」
なるほど。と相槌を打とうとしたところに別の声が入り込んできた。
うわ・・・・・キレイな人。思わず見とれちゃったけどまずは問いかけに頷く。
「え?あれ、俺何か酷い事言ったかにゃ?」
「気が付いてないのっ?まったく・・・・・バカにも程があるんじゃない?」
「うにゃっ!酷いにゃ〜。唯花の方が酷いじゃん!!!」
笑って喋る二人は、まるで恋人同士のようだった。っていうか・・・・恋人なのかな?
うう・・・・・。何か自分の吐いた言葉にダメージ・・・。
「それじゃっ、今度は気をつけてにゃ」
肩をポンポンと叩かれて菊丸先輩と・・・唯花先輩?二人は去っていった。
「はぁ・・・・・・」
そうだよね・・菊丸先輩にはああいうキレイな女の人がピッタリだよ。
あーあー。所詮叶わない恋だとは思ってたんだけど、いざとなるとやっぱり辛いな〜。
「ねえ・・」
でも、何か幸せそうだったよな〜。
「ねえって」
笑った顔とかすごくカッコよかったな〜。
「聞いてんの?」
良いな・・・。あたしも唯花先輩くらいにキレイだったら良かったのに。
ツンツン。
「聞けよ、人の話」
突付かれるのと同時に不機嫌な声が聞こえたので横を向いたら仏頂面のリョーマの顔があった。
「何よ」
「あのさ、俺が呼びかけてんのにシカトってあり?」
「は?」
「何、聞こえてなかったわけ?」
「うん」
「ムカつく」
「なんですと!?」
「っていうか、何でため息ばっかついてたわけ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・女の子は忙しいのよ」
「今朝から一度も動いてないくせに」
「うるさい」
「菊丸先輩?」
「!?」
「好きって言ってたっしょ?」
ああそっか。リョーマは知ってるんだっけ。
「何かね、今日の朝・・・・・・・・・」
今朝の事を思い出しながらリョーマにすべてを話した。
「ふーん」
「それだけっ?」
「他になんて言って欲しいわけ?」
机に突っ伏しながらリョーマはこちらに顔を向けてくる。
「別に何も」
「だったら良いでしょ」
「・・・。あ、リョーマ今日一緒に帰れる?」
「なんで」
「が今日は叔母さんの家に帰るから、一緒に帰る人が居ないの」
「ふーん・・・・桃先輩と帰るつもりだったけど。まあ、いっか。でも俺部活あるよ?」
「知ってる。待ってるし」
「そ。じゃあそうすれば」
「ありがと」
それと同時に今日最後の授業を始めるチャイムが鳴った。
「じゃああたしここで待ってるから」
テニスコートから少し離れてるけど、バッチリ見える場所のベンチに鞄を投げてからあたしはリョーマに言った。
「そ」
「何だよ〜。そっけないぞリョーマ」
耳を軽く引っ張りながらリョーマで遊ぶ(コラ)
「痛い」
「そっか?」
「当たり前。っていうかいい加減離せ」
「分かったよ。っていうか部活始まるまでまだ時間あるよね?」
「30分くらいなら」
「それじゃああたしもコートの方行ってみよっと!」
「でもまだ菊丸先輩は来てないと思うけど?」
「別に菊丸先輩を見に行くわけじゃないってば」
「まあ、勝手にすれば?」
リョーマの右側を歩きながらコートに向かう。
「あ、リョーマ君!」
カチロー君だ。すっごいキューティクルだよね。サラッサラでさ!
「あれ、さん?」
「あ、何?」
「どうしたの?」
「今日はリョーマと一緒に帰るからテニス部終わるまで待ってるの」
「へ〜そうなんだ」
リョーマ君となんて意外!と言った感じでカチロー君とカツオ君は頷いている。
「何だよ、お前等付き合ってたのか〜」
やけにうるさい声が割り込んできた。
「堀尾・・・・うるさい」
迷惑そうな顔をしてリョーマが堀尾を睨む。
「っていうかそんなわけないでしょ。今度そんなこと言ったら潰すわよ?」
「ヒィ!」
これくらいで怯えるんだったら最初から言うなって。っていうかヒィ!って・・・・・カッコ悪。
「あれ、越前、その子誰?」
「不二先輩」
うっわー!!すごい美人さんだぁ〜・・・。キレイな肌してるなぁ。下手したらあたしより女の子っぽくみえるかも。
「同じクラスの、っス」
リョーマがそう言いながらあたしを少し前に押し出した。
「え!?あ、あぁ。です」
「そう。よろしくね」
ふわりと不二先輩は微笑んだ。あー・・・。もうダメ。超キレイだ・・・。
「あっれー?今朝の子じゃん!?」
不二先輩と話していたら、後ろから聞き間違えるはずのない大好きな人の声が聞こえてきた。
菊丸先輩、覚えてくれてたんだ・・・。(普通今日の事を忘れるワケがないという突っ込みはナシね)
「け、今朝はありがとうございました」
ちょっとどもったかな。ま、いっか。一応お礼は言えたし。
「うんにゃ。別にいーよん!!」
「今朝、何かあったの?」
「あ、不二。うん、それがにゃ〜、唯花と一緒に職員室に行こうとして階段下りてたら、この子が階段駆け上がってきて、見てたらなんか足踏み外しちゃったみたいでさ、落ちるとこだったんだにゃ」
「それで、そこを助けられたんです」
唯花先輩の名前、やっぱり出たなぁ・・・。付き合ってるのかな・・・。
「へぇ。唯花とね。さてはまたなんかやらかしたんでしょ」
「う゛・・・」
「僕巻き込まれなくてよかったー」
いつもと同じ柔和な笑みを浮かべながら不二先輩は言う。仲良しなんだなぁ。この二人。
「」
面白かったので菊丸先輩と不二先輩の二人を見ていたらリョーマがあたしを呼んだ。
「何?リョーマ」
「そろそろ始まるから」
おお。部活が始まるのか。そういえばギャラリーの女の人たちが沢山集まってきたなぁ。
睨まれる前にさっさと退散しなきゃ!!
「分かった。ありがと。じゃあ、終わったら速効着替えて来てよね」
「ん」
駆け足でその場を去って、鞄を置いたベンチに座り込む。
菊丸先輩カッコよかったなぁ。少し日に焼けた肌がすっごい似合ってたし。
彼女とか居て当然だよね。もう中3なんだし・・・。
しばらくずっと色んな事を考えていた。
「はぁ・・・」
考えても分かんないよね。
「どうしたの?」
え!?
ひょっこり。とでも言うように菊丸先輩が後ろから顔を出した。
「えぇ?」
「さっきからウンウンうなってたしにゃ。どうかしたのかにゃ?」
「あ、いえ何でもありません」
うわー。今日二度目の至近距離!!心臓壊れそうだよ〜・・・。
「そう?それならいいんだけど」
「ハイ」
「ちゃんっておチビと付き合ってるの?」
「ハイ。っては!?」
「おチビと付き合ってるんでしょ?」
「え、違いますけど!!」
っていうか名前・・・。
「俺さ、ちゃんが入学してきた時からずっとちゃんの事好きだったんだよにゃ」
「え」
「だから、今日はホントに嬉しかったの!!」
「そうだったんですか」
「でもにゃ、さっきおチビがちゃんの事呼び捨てにしてたでしょ。だから、付き合ってるのかって」
「だから付き合ってませんよ」
「じゃあ、俺と付き合うのは、どお?」
「菊丸先輩と!?」
いやそれは夢でしたけど・・・。まさかホントにそうなれるとは・・・。
「嫌かにゃ?」
「い、いえ。全然大丈夫デス」
ってなんかあたし日本語になってない・・・。
「ホントに!?ありがとにゃ!!!!」
そしてギューっと私を抱きしめた。
自分でもあの返事はよく分からないけど、菊丸先輩には分かったからいっか・・・?
「あ、先輩部活は!?」
「あ・・・・忘れてたにゃ!!教室にプリント取りに行くって言って出てきたのに」
「それで、プリントは?」
「えっと・・。ポケットに入ってるよん!!」
あ。先に取りに行ってたんだ・・・。よかった。
「それじゃ、俺行くね!!帰り、一緒に帰れる?」
「ハイ!」
「じゃあ、そのまま待ってて。それと、次からはエージって呼んでくれよにゃ!!」
「えぇ!?」
私をびっくりさせたまま菊丸先輩は走り去って行った。
「え、英二・・・・。って恥ずかしくて呼べるワケないじゃん」
ボソっと呟いてみたけどやっぱり恥ずかしかった・・・(笑
って。ああ!!
「リョーマと約束してたんだった!!」
* あとがき *
やっと出来たぁ!!
前から書きたかったの。菊ちゃんドリーム。36好きなのに、不二の夢ばっかだったから(笑
書けてよかったー。愛ゆえに長いけど(ぇ
題名のワケの分からなさはいつものごとく軽くスルーの方向で。方向転換しないで下さい・・・。
んで、なんか最近異様にリョーマが好きです。というわけでリョーマにも構ってもらいました。(だから長い)
それから、カチロー君のキューティクルの事を言いたかったので1年トリオも登場。
美味しさ満点の菊ちゃんドリームですぃた!!!!(お前だけ)
2004.9.3